その肩こり、放置していませんか? ~ 肩の不調、早めにケアを~

7月は冷房のきいた職場で長時間過ごすことが増えるため、肩まわりが冷えて筋肉がこわばりやすくなる季節です。
スマートフォンやPCを使う時間が長い現代では、肩こりは働く人の大きな悩みのひとつであり、国民生活基礎調査でも自覚症状として男女とも上位に挙がっています。
肩こりは痛みや不快感だけでなく、集中力の低下や疲労感を通じてプレゼンティーズムにもつながるため、日頃からの予防が大切です。今回は、肩こりの特徴と予防法についてお伝えします。
肩こりの症状と原因
症状
- 首や肩、背中にかけて「痛み」や「凝り固まった感じ」、「張った感じ」
- 血流の低下や神経の圧迫によって頭痛や吐き気、めまいを伴い、集中力の低下を引き起こす
原因
- 姿勢の悪さ(猫背、前かがみ)
- 首や背中が緊張する姿勢での作業
- 運動不足
- 精神的ストレス
- 長時間同じ姿勢を続ける
- 眼精疲労
- ショルダーバッグのかけ方
- 冷房による体の冷え
特に女性は、生理周期や更年期によるホルモン変化が自律神経に影響し、肩こりや首のこりが悪化しやすいです。
注意が必要な肩こり
肩こりは上記のような単純な肩こりではなく、病気の症状として現れることもあり注意が必要です。
首や肩の骨・筋肉に原因があるケース
胸郭出口症候群、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)、頸椎症、後縦靭帯骨化症、椎間板ヘルニアなど
首や肩とは別の場所に原因があるケース
高血圧や心臓、肺の病気など
肩こりへの対応①
~危険な肩こりかどうかをチェック~
まずは、危険な肩こりでないかをチェックしてみましょう。
以下のような症状がある場合は、早めに受診相談いただくと安心です。
症状
・階段や坂を上ったり、運動をした時に肩が痛む
・手のしびれや動かしにくさを伴う
・首や肩を動かしていないのに痛む
・徐々に症状が悪化する
原因
・狭心症など心臓の病気の可能性
・首や肩の神経や血管が何らかの原因で圧迫されている可能性
・骨の異常や内臓の病気の可能性
・進行性の病気の可能性
肩こりへの対応②
~危険な肩こりではない場合~

危険な肩こりでない場合は、ご自身の肩こりの原因を見つけ、日常の中で対策を行っていきましょう。
デスクワークが多い方
長時間のパソコン作業は、姿勢の乱れや血流の悪化、眼精疲労を通じて肩こりを悪化させます。
以下のポイントを意識してみましょう。
- 前かがみや猫背にならないよう、パソコンの位置やデスクの高さを調整する
- 椅子に深く腰掛け、背もたれにしっかり寄りかかり、足裏全体が床につくように座面の高さを調整する
- ディスプレイは40cm以上離し、画面上端が目の高さかやや下になるようにする
- 軽くあごを引き、背筋を伸ばした姿勢を意識する
- 長時間同じ姿勢にならない様、休憩を取りながら作業を行う
- 座りっぱなしを避ける
→ 30分に一度は座位を中断する。立ち上がって軽くストレッチもおすすめ - 首・肩周辺のストレッチで血流を促す
日常生活でできる対策
- 適度な運動や体操で筋肉をほぐす
- タオルなどで肩を温め、血行を促して疲労を軽減する
- 冷房で身体が冷えやすい場合は、シャワーだけで済ませず入浴して温める
- 休養やアロマなど、自分に合ったリラクゼーションでストレスを緩和する
- ショルダーバッグは片側に負担がかかるため、両肩で背負うタイプを選ぶ
- 目の疲れやかすみがある場合は、眼精疲労への対策も併せて行う
肩こりの予防・改善には、日々こまめに対策を続けることが効果的です。
ご自身に合った方法を取り入れて実践していきましょう。
株式会社メディエイト 保健師 小河原 明子

