感染性胃腸炎とは 《Vol.54-1》
感染性胃腸炎とは
細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。ウイルス性胃腸炎の代表的なものはノロウイルスやロタウイルス等です。
新型ノロウイルス
2014年秋に発生したノロウイルスから新しい遺伝子型のノロウイルス「GⅡ・17型」が発見されました。従来のノロウイルスが突然変異し今までにはない遺伝子配列となった可能性が高いとの事です。2015年1月以降はこの新型のウイルスが検出されはじめました。
遺伝子の型が異なる新型では、まだ流行した事がなく人に免疫がないため、大流行の恐れがあります。2015-2016シーズンでの大流行も懸念されており、厚生労働省からも注意が呼びかけられております。
感染性胃腸炎の感染経路
・病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)
・汚染された食品(二枚貝等)を食べることによる感染(経口感染)
・残留吐物が乾燥した後に空中を浮遊し、それらを吸い込むことによる感染(空気感染)
ノロウイルスの症状
・潜伏期間は1-2日程度
・主な症状は嘔吐、下痢、発熱、腹痛、脱水等
・症状は通常2日程度で消失する(症状が消失後も1週間程度はウイルスが排出されるので注意しましょう)