生活習慣を改善しよう (メタボリックシンドローム 予防編) 《Vol.33》
メタボリックシンドロームを予防するには?
メタボリックシンドロームの予防・改善には、 まず運動、次に食事、そしてしっかり禁煙、また場合により薬で改善できることがあります。
◆運動習慣を徹底しましょう
内臓脂肪を減らすためには、日頃から体を動かす習慣を身につけておくことが大切です。活発な身体活動を行うと消費エネルギーが増えたり、身体機能が活性化したりすることにより、血糖や脂質が多く消費されるようになり、内臓脂肪が減少しやすくなります。その結果、血糖値や脂質異常、高血圧が改善されて生活習慣病の予防につながります。また継続的な運動により筋力が増加すると、転倒・骨折の予防にもつながります。
◆食生活を改善しましょう
食生活の改善については、食べ過ぎや欠食などの乱れた食生活は、内臓脂肪増加の原因になります。これを防ぐためには、食生活の改善が欠かせません。バランスのとれた適切な量の食事を心掛けるとともに、食事をする時間や食べ方などにも注意し、1日3食規則正しく食べましょう。
◆禁煙を実行しましょう
「百害あって一利なし」といわれるたばこは、多くの有害物質を含み、健康にさまざまな悪影響をおよぼします。喫煙は、がんにかかりやすくするだけでなく、動脈硬化を進行させ、脳卒中や虚血性心疾患のリスクも高めます。禁煙には、本人の努力だけでなく、まわりの人のサポートも大切です。
◆薬によるコントロールは適切に
すでに糖尿病や高血圧症、高脂血症になっている場合には、生活習慣の改善に加えて、薬によるコントロールが必要なこともあります。治療で必要な薬は医師と相談の上で適切に使用しましょう。「薬を飲めば安心」ではなく、生活習慣の改善をあわせて行うことが大切です。
現在、薬を使用している人で、症状が出なくなったり、検査値が良くなってきた場合や、薬が合わないと感じた場合なども、勝手に薬の使用を中止してはいけません。必ず医師と相談しましょう
(厚生労働省HPより抜粋 //www.mhlw.go.jp/)
Doctor’s Comment ~ ドクターズ コメント ~
メタボリックシンドロームとわかったら…
メタボリックシンドロームを予防・改善をするには、生活習慣を改善して内臓脂肪を減らす事が重要です。そのためには定期的な運動、食生活の見直し、禁煙が必要になってきます。高血圧や高血糖、高脂血症の状態によっては医療機関での治療や投薬が必要になることもあります。また年齢を重ねるごとに、筋肉量や代謝量に変化が出てきます。「まだ若いから…」「ほんのちょっとの異常値だから…」と過信せず、小さな変化を見逃さないようにしましょう。
運動や食生活は毎日の積み重ねです。ですが「自分ではなかなか管理が難しい」「やり方がわからない」というときは、健康診断結果を持参の上、各社保健師、医師にご相談下さい。
株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)