健診結果を生活改善に活かそう ~血圧~
血圧の異常、放置すると…
血圧が高い状態が長く続くと、血管に強い負担がかかって血管が傷つき、弾力性がなくなったり、
内壁が狭くなったりする動脈硬化が進行します。
また、高血圧は、脳卒中や心疾患、慢性腎臓病などといった重大な病気につながる危険があります。
最近の研究では、脳卒中は高血圧の影響が大きい事が明確になっています。
血圧を調べる検査
収縮期血圧(最大血圧)、拡張期血圧(最小血圧)
【 成人血圧値の分類 】
※Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度が高血圧 (日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」より)
分類 | 収縮期血圧(最高血圧) / 拡張期血圧(最低血圧) |
至適血圧 | <120 かつ <80 |
正常血圧 | 120~129 かつ / または 80~84 |
正常高値血圧 | 130~139 かつ / または 85~89 |
Ⅰ度高血圧 | 140~159 かつ / または 90~99 |
Ⅱ度高血圧 | 160~179 かつ / または 100~109 |
Ⅲ度高血圧 | ≧180 かつ / または ≧110 |
(孤立性)収縮期高血圧 | ≧140 かつ <90 |
血圧を上げないためのポイント
食塩の摂りすぎに注意しましょう
1日の塩分摂取目標量は、男性8g未満、女性7g未満、高血圧の方は6g未満です。
薄味を心がけ、天然だしやレモン、ゆず、こしょうなどを使い、醤油や塩を減らしましょう。
また、野菜や果物からカリウムやマグネシウムなどのミネラルを摂りましょう。
カリウムには、腎臓から余分な塩分(ナトリウム)を排出する働き、マグネシウムはその働きを助けます。
適度な運動をしましょう
適度の運動は高血圧を改善する効果があります。
節酒を心がけ、禁煙しましょう
アルコールは一時的には血流をよくし、血圧を下げる効果もみられますが、飲みすぎると反対に
血圧を上げます。また、喫煙は動脈硬化を促進させます。
ストレスを解消しましょう
株式会社メディエイト 保健師 新井 望