血圧の急変に気をつけよう

冬場は暖かい場所と寒い場所の温度差が大きく、血圧が急上昇したり急降下したりするリスクが高い時期です。血圧の急激な変化を避けるよう、日頃の生活に注意しましょう。

温度差に注意

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暖房をつけた部屋では、冬でも薄着で過ごす事もできますが、廊下やトイレ、洗面所や風呂場などは寒い事が多く、暖かい部屋との温度差が10度以上の事もあります。
寒い場所に薄着のまま移動すると、血管は熱を逃さないよう急に収縮し、狭い血管中を血液が勢いよく流れるので血圧はぐっと高くなります。

また、冷えていた体を温めようと入浴すると、収縮していた血管が急に拡張し、血圧が急激に下がる可能性があります。こうした、温度変化による血管の収縮や拡張をできるだけ緩やかにするための注意が必要です。

血圧の急変を避けるためのポイント

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  1. 部屋以外でも寒い場所(トイレ、洗面所、風呂場など)は、暖房器具を使って暖める
  2. 起床時などは、暖房器具のタイマーセットなどを活用する
  3. 廊下、トイレなど、ちょっとした移動であっても、暖かい場所から寒い場所に行く際は、暖かい衣類などを身につける
  4. 入浴時は、熱すぎないお湯で掛け湯をしてから入る
  5. 熱い湯に入るのは避ける
  6. 飲酒後の入浴は避ける
  7. 外出の際は、軽く身体を温めてから出かける
  8. 通勤時など慌てて走るなどを避けるため、余裕を持って出かける
  9. 日頃から血圧測定する事で、自分の血圧を把握しておく
  10. 血圧が高い方は、医療機関を受診し相談する
  11. 塩分の取りすぎに注意する。冬場は忘年会や新年会など、塩分摂取が多くなりやすい
  12. 禁煙する、飲酒は適量に

株式会社メディエイト 保健師 新井望