過重労働
「過重労働」とは
長時間労働などにより、労働者に身体的、精神的に過度な負荷を負わせる労働のことを言います。
過重労働には、「量的過重労働」と「質的過重労働」があります。
量的過重労働・・・長時間労働 等
質的過重労働・・・叱責を受けながらの作業、時間的なプレッシャー、高度な課題 等
過重労働の症状
過重労働の症状としては、メンタル疾患や心疾患・脳血管疾患が現れます。
初期には、睡眠障害や精神症状が現れる事が多く、脱力感、無気力等の症状も現れます。
後期には、心疾患や脳血管疾患が現れることがあります。(発生順序は必ずしもこの通りではない)
過重労働の予防
量的過重労働に関しては、残業時間管理が大切です。
自己申告だけではなく、客観的データとして管理を行いましょう。残業管理は終業時間以降だけではありません。朝の残業、昼休みを削っての業務等の時間も管理する必要があります。
質的過重労働に対しては、職場環境、人間関係(特に上司との関係)が大きく影響します。
管理職に対しては、指導方法の教育を行うことも必要です。また、パワハラなどのハラスメントが起こることがないように対策していく必要もあります。
日ごろから、職場内でコミュニケーションをとり、一人一人の状況把握や、一人で抱えない、相談しやすい職場づくりが大切です。
株式会社メディエイト 保健師 新井 望