【人事労務担当者向け】多様な正社員とは?

多様な正社員とは?

一般的に、正社員は、①労働契約の期間の定めがない、②所定労働時間がフルタイムである、③直接雇用である者をいいます。

多様な正社員とは、いわゆる正社員(従来の正社員)と比べ、配置転換や転勤、仕事内容や勤務時間などの範囲が限定されている正社員をいいます。

◆勤務地限定正社員 : 転勤するエリアが限定されていたり、転居を伴う転勤がなかったり、あるいは転勤が一切ない正社員

◆職務限定正社員 : 担当する職務内容や仕事の範囲が他の業務と明確に区別され、限定されている正社員

◆勤務時間限定正社員 : 所定労働時間がフルタイムではない、あるいは残業が免除されている正社員

◆いわゆる正社員 : 勤務地、職務、勤務時間がいずれも限定されていない正社員

「多様な正社員」導入のメリット

多様な正社員の導入・運用は、企業、労働者双方に、以下のようなメリットが挙げられます!

企業側のメリット

・多様な正社員を導入・運用することで、家庭の事情等により転勤やフルタイム勤務が困難なため、辞めざるを得ない従業員の離職を防止することができます。

・多様な正社員として働ける可能性を従業員に提供することは、地元に定着した就業を希望する優秀な人材の採用や定着促進につながります。

・勤務地や職務・勤務時間が限定された多様な正社員を、非正規雇用の労働者の正社員登用の受け皿とすることや、勤続5年を超えた非正規雇用の労働者の無期転換後の受け皿とすることで、企業の発展を支えるために必要な人材の育成、技能の蓄積・継承が可能となります。

・勤務地限定正社員を導入・運用し、地元密着型の人材採用を行うことで、より地域のニーズに合ったサービスの提供や地元の顧客確保が可能になります。

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優秀な人材の確保・定着多様な人材の活用技能の蓄積・継承地域に根差した事業展開】

 

労働者側のメリット

・育児、介護等の事情により転勤やフルタイム勤務が困難な場合や地元に定着した就業を希望する場合でも、就業の継続、能力の発揮が可能となります(ワーク・ライフ・バランスの実現)。

・非正規雇用から多様な正社員に転換したことで、雇用が安定し、処遇も改善し、自身の能力を発揮することが可能となり、モチベーション高く働くことができます。

・安定した雇用のもとで、中長期的なキャリア形成を見据えたスキルアップが可能になります。また特定の職務のスペシャリストとしてキャリアアップも可能となります。

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【ワーク・ライフ・バランスの実現【雇用の安定・処遇の改善【キャリア形成】

 

「多様な人材活用で輝く企業応援サイト(厚生労働省)」より引用
https://tayou-jinkatsu.mhlw.go.jp/various-regular-employment/various-regular-employment/index.html

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