長時間労働と過労死 《Vol.63-1》

過労死とは

業務上の過労やストレスが原因となり死亡する事で、脳や心臓疾患による死亡が多くを占めています。
さらにうつ病や燃えつき症候群等の精神疾患による過労自殺も含まれます。

心筋梗塞などの「心疾患」や脳梗塞などの「脳血管疾患」は、生活習慣等の諸要因や、遺伝等による要因で徐々に悪化して発症する事が多いですが、仕事が原因で発症する場合もあり、これらが「過労死」とも呼ばれ、労災認定されています。

長時間労働と健康障害

過重労働の一つとして、長時間労働があります。
「長時間労働」と「脳・心疾患」や「精神疾患」の発症には因果関係がある事がわかっています。事業者は従業員の有給休暇取得推進、適正な労働時間の把握、過重労働とならないよう十分な注意喚起等の措置を講ずるよう努めましょう。
従業員の方も、時間外・休日労働時間の削減、健康管理、十分な休養等を心がけましょう。
【時間外・休日労働時間】        【健康障害のリスク】

月100時間超または
2~6か月平均で80時間を超えると  →   リスク高

長くなるほど            →    徐々に高まる

月45時間以内           →    リスク低
株式会社メディエイト 保健師 新井 望