2018年度のインフルエンザワクチンについて

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9月に入り、インフルエンザの発生が既に報告されています。

本年も2018-2019年の冬季のインフルエンザの流行シーズンに備え、多くの医療機関でインフルエンザワクチンの接種を10月初旬から開始する予定になっております。

昨年も10月初旬頃からインフルエンザワクチンの接種を開始する旨をどの医療機関でも掲示は始めていたのですが、昨年はワクチン製造メーカーの問題によりワクチン製造数が非常に少なく、さらにやや10-11月初旬に気温の高い日が多かったことから、10月にインフルエンザワクチン接種を接種された方の数は少なく、11月も過ぎ、12月半ばから1月になって、実際にインフルエンザが大流行し、罹患された方の数がかなり増えてからワクチン接種を希望された方が多く見られました。

2017-2018年度のインフルエンザ流行シーズン全体を通した統計によりますと、一昨年の2016-2017年度よりも最終的に2倍以上のインフルエンザ罹患者数となり、インフルエンザをきっかけに発生した脳炎や髄膜炎、腎不全、心不全などにより症状が重篤化して亡くなってしまった方や、入院を必要とした方の数も例年を超える数になってしまいました。

また2017-2018年度は、通常であればインフルエンザA型が12-1月に流行し、そのあと1-2月にかけてインフルエンザB型が流行するという今迄のインフルエンザ流行の典型例な経過をとらず、インフルエンザA型とB型が同時に年明けの1-2月に大流行し、最終的には前年度の2倍以上の数の方がインフルエンザに罹患してしまいました。

これは、日本だけの話ではなく、アメリカ・オーストラリア・フランスでも、昨シーズンのインフルエンザ患者数は過去5~9年では最多であり、世界的にインフルエンザ患者数が増加していることを示しています。

近年、日本を訪れる海外からの旅行者も年々増加傾向であり、加えて日本から海外へ出張や旅行に行かれる方も増加していますので、日本ではまだ流行の兆しが見えない時期であっても早めのワクチン接種が重要となります。
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「インフルエンザワクチンを接種すると絶対にインフルエンザには罹患しないのですか?」というご質問をよくお受け致しますが、実際にはインフルエンザワクチンはを接種しても100%インフルエンザの感染を予防することは出来ません。

しかしインフルエンザの罹患や発症する確率を下げることが可能です。

また、インフルエンザワクチンは接種してすぐに感染を予防できる訳ではなく、ワクチン接種後約2週間から4週間かけて抗体価がピークを迎える為、11月-2月のインフルエンザ流行シーズンにしっかりとした感染予防を期待する為には早めの接種をお勧めしています。

株式会社メディエイト 産業医 望月香織

 

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産業医紹介ナビが提携している、もちづき内科クリニックではインフルエンザワクチン接種が可能です。
予約が必要となりますので。ご希望される方は、クリニックまでお問い合わせください。

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