花粉症 《Vol.19》
花粉症の季節が本格的に到来しました。
《今年は例年に比べて花粉の飛散が多くなっています》
1月、2月は例年に比べ気温が低めでしたが、3月は一気に気温が上昇し、スギ・ヒノキなど大量の花粉が飛散するようになりました。 昨年出された2013年春の花粉飛散率予想でも、例年に比べ多くの花粉が飛散するであろうということでしたが、例年よりやや出足が遅く、2月後半から花粉症の症状で外来受診される方が昨年以上に多くなっています。
症状・特徴
花粉症の症状で一般的なものは、「目のかゆみ、鼻水、のどの違和感」等ですが、粘膜全体のアレルギー反応による変化が起こる為、自分は花粉症ではないのでは?と思われる方もいらっしゃいます。
たとえば「長引く咳、耳閉感、めまい、微熱、頭痛、声の変化、吐き気、肌荒れ、にきび」これらの症状は一見花粉症と関係がないように思われがちですが、アレルギー反応は表皮や気管支、口腔粘膜にも現れるため、花粉症をはじめとするアレルギー疾患においてよく見られる症状でもあります。
また、大量の花粉によりアレルギー反応が強く刺激されると、今まで症状の出ていなかった物質にも、反応を起こすこともあります。たとえばスギだけにアレルギーを持っている方でも、この時期は今まで検査結果で何ともなかったほかの物質にもアレルギー反応を起こし、以前とは異なる症状が出てしまうことがあります。
予防と対処法
どの疾患も花粉症なのか、風邪や喘息などその他の疾患なのか、非常に鑑別が難しい場合がありますので、まずは内科または耳鼻科、アレルギー科を受診しましょう。
近年は長時間作用型で眠くなりにくいタイプの新薬が順次発売されております。外用薬も症状に合わせ、様々なタイプがありますので相談してみるとよいでしょう。
株式会社メディエイト産業医 望月香織 (Kaori Mochizuki M.D)