急性アルコール中毒に気をつけよう

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12月、1月は年末年始、忘年会や新年会などお酒を飲む機会が増える時期です。楽しい席ではついつい飲みすぎてしまうこともありますが、急性アルコール中毒とならないよう気をつけ、楽しい席としましょう。

急性アルコール中毒とは

医学的には、アルコールが体内に入り意識、知覚、感情、行動などが一時的に変化した状態をさし、単なる酔いも含まれます。しかし、一般的には、体にアルコールが入りすぎて健康問題や生命の危険を生じるようになった状態を急性アルコール中毒と呼ぶことが多いです。

短時間に大量のアルコールを摂取することで、呼吸や脳に深刻な影響を受け、昏睡状態になる他、酔った状態で気温の低い室外で寝てしまい、低体温症となる事にも注意が必要です。急性アルコール中毒は死に至る事もあるため、アルコール摂取時は注意しなくてはいけません。

急性アルコール中毒にならないための注意点

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  1. 自分の適量を知るとともに、その日の体調にも注意しましょう
  2. 短時間に多量な飲酒(一気飲み)をすることはやめましょう
  3. お酒が飲めない体質の方は、周囲の人に「お酒が飲めない体質です」と事前に伝えておきましょう
  4. 飲酒の無理強いは、しないようにしましょう
  5. 周囲の人は酔った人に付き添い、一人にしないようにしましょう
  6. 酔った人が吐いた場合、吐いたものが喉に詰まらないように注意しましょう

(東京消防庁)

適量・適正飲酒

アルコールの適量には個人差がありますが、厚生労働省が推進する「健康日本21」によると、
「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度とされています。飲酒はこの程度を目安とし、ほどよくお酒を楽しみましょう。
【アルコール約20gを含む量】

種類 度数 目安
ビール 5度 中瓶1本(500ml)
ワイン 14度 1/4本(180ml)
日本酒 15度 1合(180ml)
焼酎 25度 0.6合(110ml)
ウイスキー 43度 ダブル1杯(60ml)

 

株式会社メディエイト 保健師 新井 望